ガッテン流~ほくろと皮膚がん(メラノーマ)を見分ける方法

ためしてガッテン

10/30の“ためしてガッテン”で、「危険なホクロの見分け方について」の放送がありました。

「危険なほくろ」に関しての常識は、数年前と比べると、かなり変化しているそうです。

番組で紹介された、
ホクロと皮膚がん(メラノーマ・悪性黒色腫)の違いや、
がんとほくろを見た目で区別する方法
まとめてみました。

ほくろは刺激でガン化する?

昔の医学界では、ほくろは刺激でガンになると言われていました。

しかし、現代では、ほくろは、刺激した程度ではガンにならないと言われるようになりました。

ただ、これは、すでにできているほくろに関することで、

新しく発生する皮膚がん(メラノーマ)の原因に刺激が大きく関わっていることは間違いありません。

それは、
メラノーマが発症する場所は、足の裏が最も多いことからも明らかです。

足裏は、毎日、刺激を受け続けているからですね。

ですから、足の裏を中心にして、新しくできたほくろには注意を払って観察することが必要です。

2~3ヶ月の間に、直径7ミリ以上、急激に巨大化したら要注意。

皮膚科に行って診察してもらった方がいいです。

素人でもわかるほくろとがんの見分け方

元々、ほくろ自体、良性腫瘍の一種です。

理由はまだよくわかっていなのですが、 母斑細胞という細胞が何らかの理由で増殖して濃色化したもの。

一方、皮膚がんはというと、

皮膚に存在して、メラニン色素を作って紫外線から身を守る働きを有する「メラノサイト」という細胞があるのですが、

これが異常増殖したものです。

というわけで、同じ腫瘍といっても、ほくろとがんは全く別のものになります。

それでは、その見分け方ですが、実は簡単に見分ける方法があります。

皮膚がんは、異常増殖した細胞のため、形状に規則性がありません

つまり、形がめちゃくちゃだったり、あやふや、ぐにゃぐにゃ、ぐにょぐにょになっています。

対して、ほくろの方はというと、形に規則性がありますから、左右対称です。

ほくろ

また、黒い部分に規則性のない色ムラやデコボコがあったり、成人を過ぎてからできて、急激に大きくなったものも危険です。

皮膚科によっては、「ダーモスコープ」という機械で検査します→ダーモスコープについてはこちら

痛みもなく、診断できますので、不安がある場合は、皮膚科を受診しましょう。


メラノーマは、進行が早く、気付いた時には、生存率3割を切るとも言われる、恐ろしいがんです。

早期発見が何よりも大切ですから、あなたの周りで、急激に大きくなったほくろを見つけた場合は、皮膚科の受診を促してあげてください。

それが、命を救うことにつながるかもしれませから。

ちなみに、
ほくろに毛が生えているなら、それは良性のほくろと考えられます。

がんは、組織を侵して増殖しますから、毛の細胞も蹴散らしてしまいます。

毛が生えているということは、正常な細胞が存在すると考えられるんですね。

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